日本
東京国際映画祭で1回、翌週に主要メンバーの舞台挨拶付き上映でもう1回。この短期間で2回観ても飽きないどころか、2回目なんてもうどのシーン観てても泣きそうなくらい愛おしくて、胸がいっぱいです。
明日も目が覚めたら自分でいられるって、私たちはどうしてこんなに無邪気に信じていられるんだろう。月曜日から日曜日まで1週間分の「僕」がいる主人公の生活は、ほのぼのしつつも切なかった。
ムロツヨシって味のある俳優さんだよねぇ。前から思っていたけど、今回の作品で改めてそう思った。刑事としての硬派で厳しい眼差し、男性の同僚を相手にするときのちょっと粗野な振る舞い、それに対して妹の真由子(平岩紙)に話しかける声の優しすぎる響き…
清く美しい中谷美紀を愛でる。その目的は十分に果たしてくれた映画『総理の夫』だけど、結局女性が妊娠出産しつつ仕事をこなすことへの難しさは残ったままだよなぁ~とぼんやり思ったり。 そこに対して明確な回答は得られずとも、何か取っかかりを提示してく…
ちょっと期待しすぎちゃったかな。1番良かったのは、終盤どんどん過去のアルバムがめくられていくような流れの中で、満を持して登場する主題歌『白いページの中に』。あの圧倒的なノスタルジーの中に包まれたらどんな映像もエモくなる。 きっと誰もが心の中…
「お天気が良い・悪い」って、よくよく考えると不思議な表現だ。晴れが良くて雨が悪いって、ずいぶん偏ったジャッジじゃない? この映画のタイトル『日日是好日』は、直訳すると「毎日が良い日」という意味になるそうだけど、私たちの過ごす毎日には、本来良…
映画として流し見するのはもったいないくらい、ハッとする構図の美しさ。1枚1枚丁寧に切り取ってポストカードの中に閉じ込めておきたくなるような、計算され尽くした世界観。その一瞬の凄みの積み重ねが、とても豪奢な映画だった。 そんな映像美とは対照的に…